私たち「かさま不登校ネットワーク all-unique」は、地域交流センターともべ「トモア」で主に活動をしている、不登校の子をもつ保護者の会です。
2018年10月16日、笠間市内のママさん4人と、山口伸樹笠間市長との「子育てに関する意見交換会」を機に、結成されました。
以降、月に1回「不登校の子をもつ保護者の茶話会」を開催しています。
この茶話会には、笠間市内だけでなく、水戸市、筑西市、小美玉市、石岡市、日立市、下妻市など、県内各地からご参加頂いています。
学校に行きたくない子どもを前にして、親はいろんな気持ちに襲われます。
毎朝続く子どもとのやり取りに神経がすり減る、
毎朝続く学校とのやり取りに神経がさらにすり減る、
子どもが考えていることがわからない、
先生のなにげない言葉に傷つく、
学校からの呼び出しが多くて仕事に行けない、
誰に相談したらいいのかわからない、
恥ずかしくて話せない、
引け目を感じる、
まわりの人のせいにしたくなる、
パートナー、両親に非難される、
なぜうちの子がと思う、
自分の選択に自信がなくなる、
自分の育て方が悪かったのかもしれないと悲しくなる、
学校への不満が爆発しそうだ、
常識ってなんだろう?と思う、
普通ってなんだろう?と思う、
普通って必要なのか?と思う、
最近、笑っていない自分に気づく・・・。
私自身、悶々としたり、ぐるぐると考え続けたり、時には夜中に車の中で吠えたこともありました。自分が最も辛かった2016年当時、茨城県内、身近なところには親の会もフリースクールもなく、はじめて栃木での集まりに参加した時、子どものこと、学校で起きたことを、涙ながらに話す親御さんたちを見て、決してひとりではないんだ、出来ることから頑張っている人がこんなにいるんだ、と勇気をもらいました。
それぞれの体験を語り合い、頷いて聞いてくれる、共感してくれる誰かがいるだけで、渦中ど真ん中で身動きが取れない感覚から、ほんの少し距離が出来たり、他の保護者の体験から自分の進み方のヒントになったりします。
「話す」は「放す」。
ひとりで抱え込まないで、分かち合うことで手放せるものがあります。
たとえ話すことが出来なくても、保護者さんご自身が外に出て、誰かと関わることが大事な一歩です。
いつ、誰が参加されても、受け止め、共感できる場でありたいと願っています。
出来る事なら、なおかつ「多様性」を認め合える場でもありたいと願っています。
白か黒か、二元論で育ってきた親世代ですが、これから子どもとともに多様性を認め合う時代になっていくと思っています。
意見が違くてもジャッジせずに、まずはテーブルにのせてお互いの思い・考えを眺めることが出来る関係になりたいです。
ある意味、全員、答えが違うかもしれない。
「正解」の反対は、「違う正解」。
違うからこそ面白い。
だから、「オールユニーク」。
正解がひとつではなく、たくさんあるということを認めあえたら、均一志向性からの分類や排除が必要なくなると思うのです。
そんな時代を作っていきたい。
子どもが不登校になった延長線上で、今はそんなことを願っています。
茶話会は基本的に第2木曜日に開催しています。
(2020年9月〜11月のみ第3木曜に変更です。)
ふっと気持ちが動いたら、いつでもお越しください。
お待ちしております。
2020年8月 代表 根本比奈子