「手をつなぐための処方箋」

2019年12月8日(日)
ひたちなか市の団体「ここに種をまく」さん主催の「手をつなぐための処方箋」という講演会に行ってきました。

パネリストは、社会福祉士の猪股誠人さん、臨床心理士で茨城大学准教授の金丸隆さん、市内で不登校のお子さんを持つお母さん、の3人でした。

「発信する、つながる、ささえる」のテーマで自己紹介がてらフリートーク、パネルディスカション、質疑応答、が行われました。

生きづらさを感じている子(主に発達障がいや不登校)等をどう支えるのか、時代の変化に合わせた考え方のお話でした。

お話の中から印象に残ったものをいくつか紹介します。

子どもを支援する時、課題を解決するためには悪者を作らないこと。ともすれば先生や子ども本人・自分を悪者にしがちです。誰かを悪者にするのではなく、一致点をみつけて関わっていって欲しい。

発達特性のある子たちは、感覚に優れたものを持っている子も多い。そんなものをどんどんSNS等で発信していくのもいい。
これからの時代は、サイバー空間との融合の時代。
多様性が認められ、楽に仕事をしていこうという時代になってきます。
今までの価値観を変えていく必要があります。

最後に、不登校や発達障がいの子を持つ私たち親が元気になれる言葉を。

過去と他人は変えられない。変えられるのは未来の自分です。

親は安心の基地です。否定も肯定も全て受けとめて。

気分がどうしても上がらない時は、無理矢理にでも笑顔を作ります。(口角をあげる)そうすると氣持ちも上がってきます。

ゴールは子離れと子どもの自立です。

人は自分の幸せの数を数えれば必ず幸せになれる。

<文:武田理良>
Profile:小美玉市在住。中3男子の母。
小3の秋より登校しぶり、保健室登校、学校復帰、ランダム登校に不登校。6年の間にいろいろな状況を体験。

手をつなぐための処方箋のチラシ